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西暦2080年代。
メテオラによる襲撃を受けた人類は地下へと潜ることで難を逃れた。水やエネルギーは少なく、太陽の光も届かない限定空間での生活を人類は二百年のあいだ強いられることとなってしまった。しかし、メテオラへの反撃のために人類は団結し、地下には都市機能や防衛機能が急速に備わっていく。そして、対メテオラ用人型都市防衛兵器<マキア>の完成。2280年、人類がメテオラから地上を取り戻す戦いは今もなお続いている──。
2080年頃に突如飛来した400メートル級の異生物。人類を壊滅寸前までに追い込んだ人類史最大の敵。襲来から200年が経った今でもその生態系や行動原理などは全て謎に包まれていたが…
人類史上最高級の頭脳を持つジュリィ博士が研究開発したコンタクトレンズ型ARデバイス。太陽の光すら届かない地下世界に住む住人の必需品となっている。※2280年1月時点の普及率98%
地下世界の住人が使用しているARプラットフォーム。自分の視界をカスタマイズするテクスチャ設定やSNS、ライフログ、決断補助システム(後述)まで幅広い機能が実装されている。
正式名称『心的負荷代行決断補助システム』。スフィアに蓄積されたのログを解析することで、一人ひとりに合わせた選択補助を実現した。眼前に選択肢を表示することで、人々から過度の攻撃性やストレスを取り除くことに成功している。
正式名称はAARC(Artifical Augmented Reality Crystal人工拡張認識結晶)。2280年におけるAI(Artificial Intelligence)の呼称となっている。従来型のAIとは異なる多元時間学習によって、より人間に寄り添うとされる。地下の様々なシステムに搭載されている。開発者はジュリィ博士。
地下世界の人々が装着しているイヤリング型デバイス。常時、グライアイと同期通信されている。また、地下世界の随所に張り巡らされたスフィアとも連携しているため、フォニーなしでの生活を送ることは困難となっている。
地下と地上を監視する、半自律型ドローン(無人機)。行動は各機搭載のアークが判断し、全体管制は都市管理アークが行う。
グライアイを通じて網膜に転写されるAR表示物の総称。街に貼り付けられたポスターや展示物、人々の服、作戦行動中に展開するスクリーンなど、広範に使用される用語。グライアイのレイヤーレベルを上下させることで、表示させる情報のレベルを操作することも可能。
メテオラによって壊滅寸前に追い込まれた人類はAR技術で擬似的な都市復興を実現した。だが、実際はグライアイの機能をOFFにするだけで簡素な白い壁と最低限の資源があるのみ。2200年代の悲壮さを揶揄した言葉である。
地下都市での一般的な食事。フードインクと呼ばれる栄養混合物を3Dフードプリンタで出力する。疑似的な食感が再現され、グライアイによるテクスチャで本物らしく見える。配送と調理の自動化で、パンデミックに脆弱な地下都市の衛生面に貢献。2080年以前の多種多様な味は再現できない。
メテオラから地下世界を守るべく結成された軍隊組織。ジュリィ博士がチューンした特別製アークやアルゴスなどが管理、マキアの整備などを担っているため、最小限の人数となっている。2280年1月現在の総隊員数は74名。
2130年代に誕生したレジスタンス。メテオラを厄災ではなく、人類に落ちた雷だと捉えているメテオラ信仰者集団。これまで、反プロメテオスを貫いてきたが、ここ数年は様々な価値観が混じり合っているようだ。
ジュリィ博士が人類の禁忌に挑み、実現させたホムンクルス。第一成功体は2204年に生まれた「クロエ」。遺伝子操作の結果、頭脳・肉体共に人間を大きく凌駕しているが一般的な感情表現が欠落しているなど欠点もあった。
ジュリィ博士が開発した対メテオラ用人型都市防衛兵器。メテオラのサイズに合わせているため全長は400メートルと、超巨大サイズではあるが、メタリックオブジェクトの実装により、地上での長時間単独行動が可能になっている。
ヤマト・アマナギ少尉が騎乗するマキア1号機の名称。メテオラ戦は基本的にツーマンセルを取っており、アレス・マキアは前衛を担当している。ソード(クサナギ) による白兵戦と2号機アルト・マキアの盾役が主な役割となっている。タイプ名 ソード・マキア。
クサナギはヤマトの親父が通称で名前をつけた。
クロエ少尉が騎乗するマキア2号機の名称。各種官制と演算を代理するため、アーク・ノアも同乗している。戦場でノアが歌唱するのは、歌エネルギーによる戦闘高揚が試験レベルで認められているため。専用武器となるレール・キャノンはメテオラのバリアを貫通できる出力を持っている。タイプ名 バスター・マキア。
メテオラ内で発見。メテオラの生命活動を維持すると考えられている。高次元ブラックホールと同様の物理特性を示したため、ジュリィが命名。
膨大なエネルギーを消費するマキアの専用動力装置。殻内に人工ブラックオブジェクトを閉じ込めており、放出される重力エネルギーをマキアの機体や装備に伝送する。
メタリックオブジェクト内に確保されている人工の超小型ブラックホール。ジュリィが地下都市のどこかにある秘密の加速器によって作り出している。非常に不安定なため、外殻が傷つけば、人工ブラックオブジェクトは瞬時に蒸発、ホーキング輻射を放出しながら大爆発を起こす。
マキアパイロットの体内に埋め込まれた連結素子。ナノマシン結晶で出来ており、パイロットの生体情報をマキアに送信することで、マキアが起動する。パイロットとメタリックオブジェクトの共鳴数(シンクロ率)が高ければ高いほど思考速度が上昇、超遅延での操縦が可能となる。
アルト・マキアに搭載されている対メテオラ用の攻防機構。メテオラが放つウェーブを防壁や槍に変換することができる。
メテオラを撃つ巨大ライフル。クロエが騎乗するアルト・マキアが使用する。左右対象の形状となっており、2本の銃身をコネクトさせることで、メテオラのバリアを貫通するほどの高出力射撃が可能になる。
対メテオラ特殊音響調律兵器。メテオラが発するソーンウェーブからマキアを守る防御障壁を発生させることができる。また、ソーンウェーブを取り込み、マキアの武器として再構成することも可能。
エネルギー複合粒子。ミラージェネレータから投射されることで、地上の土砂や瓦礫をまといながら、変換障壁として構造化する。
メテオラが発したソーンウェーブのエネルギーをミラージェネレータでマキアの武器として変換したもの。マキアの動力炉は無限ではないため、戦局に応じて相手のエネルギーを利用する。
マキア・パイロットの補助するリング状の操作マーカー。マキアはその操縦性から自分の立ち位置を騎乗者が誤認するリスクを防ぐ役割となっている。パイロットの半径1メートル50センチの距離に引かれる。
マキアとパイロットをリンクするAR型疑似神経接続グローブ。マキアと搭乗者の身体形状が異なることを演算処理によって緩和し、効率的な連携を実現する。いわゆる操縦桿の役割を担っている。
地上の砂塵を特殊なエネルギーで変形させ、マキアの盾とするシステム。
メテオラから発せられる振動波。音のように広がりながら、触れたものを分子レベルまで分解してしまう。メテオラはこれによって地球を半壊滅状態に追い込んだ。ウェーブが人間の声──性別や年齢は不詳の誰かの声──に聞こえるというマキアパイロットも。